2012/12/16
塩つけ麺 灯花@四谷三丁目 「淡麗塩つけ麺」

師走に入って冷え込みも厳しく、今年初めてコートを着込み、四谷三丁目駅から舟町の某新店に向かおうと信号待ち。すぐ脇には今年6月オープンの「灯花」があり未訪ですが、目もくれません。なぜなら、この夏すでに3回フラれておりまして、自己ルールでは「ご縁がなかったお店」扱いということになるのですが……お店の方にチラッと目をやるのと、ご主人が札を「営業中」にするのが同時でした。シャッター待ちもなし、据え膳食わぬはなんとやら、思わず入店。

店内は、「なおじ」や「もぐら」だった頃と全く同じで猛烈な狭さ、券売機の正面に立つスペースすら不十分。メニューは「淡麗塩つけ麺」と「淡麗鶏塩そば」の2系統、寒さゆえ「鶏塩そば」に惹かれますが、店名にも冠せられた「淡麗塩つけ麺」(750円)の方向で。食券をお渡しすると、「あつもりにしますか」とのうれしいお言葉で、もちろん二つ返事。

おぉ、なんとも涼しげな丼姿、できれば夏にお会いしたかったですなぁ。まずは、つけ汁を一口……くぅ~~っ、これは美味い! 香味野菜を使わず丸鶏・ムネ肉だけで出したというこの鶏スープ、フックラを通り越してパンパンに張り裂けそうな迫力の風味と旨味に、のっけから圧倒されます。これに、クセのない穏やかな魚介出汁が加わることで、全体の味がピシッと引き締まり、軽く加えられた辛味で味わいがクッキリと引き立ちます。

そして、驚きなのは塩ダレで、フランス産・イタリア産の塩も混じるせいかどこか洋風な雰囲気の味で、つけ汁として見ても相当強めの塩加減。しかし、つけ汁に浮かぶ多めの油が、この塩加減をソフトにくるんで、さらに塩の風味を引き立てており……この油、オリーブオイルあたりを足してたりして。この油分のお陰で、麺皿の柚子胡椒を麺にまぶしていただいても、つけ汁の味が尖ってきません。

麺は、平打ち気味で細かい縮れの入った太麺。モッチリ・シットリした口あたりですが、ノド越しは実にスピーディ。ただし、味わい自体は非常に大人しく、つけ汁にくぐらせ、ズバァ~~ッとやった感じも……どちらかと言えば、つけ汁の美味さを引き立てるための麺、といったバランス。ちなみに、あつもりにすると、モッチリした麺同士がくっつきやすくなりますが、皿底に微妙にゆで汁が残してあり、これを塗すように混ぜながらいただけば、問題ありません。

具材は、チャーシュー、メンマに、水菜がたっぷり。バラ肉チャーシューは、脂身がプリッとして肉汁タップリ、これがつけ汁の豊潤なオイルに絡みながら口腔で弾け、絶句するほどの美味さ。

スープ割をお願いすると、昆布主体の出汁で割り、海苔とアラレを浮かべて戻されます。その味わいときたら……絶品の出汁茶漬けを、ご飯なしで汁だけ飲ますようなもの。もはやこれは「拷問」です。

店舗情報は、こちら。
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コメント
No title
いや~、素晴らしかったです!
うちからは遠いですが、通いたくなりましたw
センスを感じますね~
柚子胡椒もスープ割りも然り
2013/02/14 12:43 by Peace☆ URL 編集
Re: No title
> いや~、素晴らしかったです!
1月のテレビ番組だったと思いますが、
有名なラーメン批評家の方が5人ほど出演して、
2012年No.1をそれぞれ発表されていましたが、
この店が入っていましたね(発表者の方の名前は失念しました)。
さもありなんといったクォリティですね。
2013/02/16 21:38 by miles URL 編集