fc2ブログ

めん処 羽鳥@日暮里 「しょうがらーめん」

羽鳥@日暮里・20130325・日暮里
 最近めっきり足が遠のいてしまっていた日暮里ですが、高級和食店がラーメン専門店を出したとの噂を聞いて、久々に下車。お店は舎人ライナーが走る尾久橋通りから一本入った、閑静な住宅街にあります。
羽鳥@日暮里・20130325・店舗
羽鳥@日暮里・20130325・券売機
 親店は東日暮里の「海鮮 和食料理の黒さわ」で、無化調スープを引っさげた「羽鳥」は2月6日にオープン。メニューは基本的に「らーめん」一種類ですが、「しょうが」をトッピングした「しょうがらーめん」(790円)がイチオシとか。もちろんコイツをポチッとな。羽鳥@日暮里・20130325・卓上

 店内では、地元の方々が数人で談笑中。こういうロケーションの店では当たり前の光景ですが、それでもアルコールやつまみを一切置かず、卓上調味料すら一切置かないスタイルに、ラーメンとその味に対する真剣な姿勢が伝わってきます。丼は約5分で到着。
羽鳥@日暮里・20130325・しょうがらーめん
羽鳥@日暮里・20130325・スープ
 まずは、生姜を混ぜずにスープを一口……なんともジンワリとした、スープというより「出汁」に近い味わい。構成は鶏と魚介のダブルスープで、香味野菜の透明感あふれる旨味の向こうから、ブランド鶏「匠の大山鶏」の丸鶏・鶏ガラがソッとささやき、昆布・鰹節などの魚介出汁がフッと息を吹きかける、序盤はそんなタッチです。これに細切れのチャーシューが混じる、煮つけた生姜の千切りを徐々に混ぜ込みますと……キレはもちろん、面白いことにコクがグッと深まって、グングンとパワフルな飲み応えになっていきます。
羽鳥@日暮里・20130325・麺
 麺は、少し偏平した断面の中太縮れ。まるで国産小麦を使ったような、透明感あふれる素直な甘味で、スープのスタイルとジャストフィット。滑らかな麺肌としなやかなノド越しが、和食的な潔さを感じさせますなぁ。
羽鳥@日暮里・20130325・具材
 具材は生姜のほかに、チャーシュー、メンマ、味玉半個と、水菜にネギ。チャーシューは自家製、かなり濃い目に味付けた肩ロースで味はまずまずですが、このラーメンに合うかは微妙。もう少し薄味のモモ肉なんかの方が、和食的なニュアンスに合うのでは。メンマ、味玉は平凡で、特にメンマあたりでひとヒネリあってもよかったかも。

羽鳥@日暮里・20130325・ポップ 生姜でキレよりコクを加えていくという方法論は、神保町「美空」の「生姜らーめん」に似ていますが、アチラがコクのある白湯系のスープから説き起こすのに対し、アッサリ・ジンワリした「出汁」から説き起こす分、「ドラマ」の変化がより大きくて、コチラの方が面白い。これで脇役(具材)をキチンと固めれば、相当な一品になりますが……あともう一歩、「和食」から「ラーメン」への脱皮が欲しい、一杯でした。

 店舗情報は、こちら

【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

カレンダー

11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

月別アーカイブ

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR