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中華ソバ専門店 赤坂味一@亀戸 「チャーシューメン」

赤坂味一@亀戸・20131106・亀戸
 私の場合、食べ歩きには時間制限を課しておりまして、行動範囲が自ら限られます。亀戸はギリギリ行動範囲外ということになるのですが……どうしても行かねばならぬ店ができてしまいまして、週末に訪店。それは船橋「赤坂味一」の亀戸店。
赤坂味一@亀戸・20131106・店舗
赤坂味一@亀戸・20131106・券売機
 かつて千葉西南部を食べ歩いていた頃、船橋「赤坂味一」は非常に思い入れの深い店の一つでしたが……都内に引っ越す際、私の日常からこの店が消えることに心を痛めました。亀戸で再会した「赤坂味一」は、2週間前にオープンしたとは思えないほど堂々とした店構え。煮干し香る店内は、船橋本店同様テーブル席のみというレイアウト、メニューも本店と同じで、「中華ソバ」「チャーシューメン」「メンマラーメン」の3つのみ。再会に心震えてしまい、自己ルールではNGの「チャーシューメン」(650円)を、思わずポチリ。
赤坂味一@亀戸・20131106・チャーシューメン
赤坂味一@亀戸・20131106・スープ
 本店よりはスープ量がやや少なく、麺の「島」が顔をのぞかせている丼姿。まずは、スープを一口……おぉぉぉ、「ソロモンよ、私は帰ってきた~~!」。九十九里・背黒煮干しのシャープな風味、そのトガリを丸めながら厚みを加えるカメリアラード、そして重さを感じさせずコクを深める醤油ダレ……美味さの表現に必要な「座標軸」以外の要素を、いともバッサリ捨て去って、歪みのない空間にビシッと力強く引かれた一本道、そのド真ん中を堂々と闊歩するような、そんな昂揚感、爽快感。
赤坂味一@亀戸・20131106・麺
 麺は中太縮れで、昔(6年前)より多少太い印象ですが……違うかな? ゆで加減は明らかに本店よりはカタメで、プリプリとしたススリ心地とコシを強調した仕上げ。このあたりはディープな「赤坂味一」ファンには賛否あるかもしれませんが、これはこれで「アリ」なんでは。デフォで1.5玉の迫力は本店そのまま、麺の庶民的で素直な歌声が、スープの澄み切った空間にコダマします。
赤坂味一@亀戸・20131106・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、ナルトにメンマ・ネギ。ジックリと味がしみて、食べ応え十分の厚切りモモ肉チャーシューが5枚、メンマもビシッと醤油味がきいた一品で、ネギもウルサすぎず少なすぎず、薬味としてあるべき量をわきまえています。

赤坂味一@亀戸・20131106・看板 シンプルな座標設定により歪みを排した空間で、主張すべき味を真っ直ぐに主張して、主張すべき味以外の一切を排した、まさに「引き算」の極致にして、兵器にも似た「機能美」の極致。意外かもしれませんが、実は「二郎」系も同じ思想で、政界では小泉元首相のスタイルも、コレに近い。「過剰」とも思えるパフォーマンスの中で、捨てるべきところは怖いほどバッサリ捨てており、それでは支持者を限定してしまうと思いきや、実はより多くの支持者を集めてしまう……我らがソウルフード「赤坂味一」を、東京の皆さんにも味わっていただける日が来ましたか……都内に引っ越した今は、「ご同慶の至り」です。

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miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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