2014/06/10
あら焼鶏白湯 カシムラ@汐留 「濃厚あら焼鶏白湯そば」

ここ数年、味わったことがないほどの忙しさ。この分だと、また今週末も休日出社かしら……雨の中、ブルーな気分を引きずりながら、汐留の新店「カシムラ」へ。場所は、第一京浜をまたぐ東新橋の陸橋のふもとで、汐留「Due Italian」のすぐ近く。

6月オープンのこのお店、母体はすぐ近所のお弁当屋さんで、弁当に使えない魚の部位でスープが作れないかという発想で出した店だとか。メニューはノーマルな「あら焼鶏白湯そば」と「濃厚」版、そして「乱切り手もみつけめん」の3種類。「濃厚」は何が濃厚なのかというと魚介の方だとか、だったらこの店のカラーがより強く出るんじゃないかと、「濃厚あら焼鶏白湯そば」(780円)を、ポチッとな。

では、スープを一口……うん、さすが弁当屋さん、独創的な味ですな。ベースは非常に深く炊き込んだ鶏白湯で、丼底に髄・骨片がザラザラたまっているほど。普通、鶏をここまで炊き込むと、コクは分厚いが極めて平坦な味になってしまうものですが、この一品も同様です。しかし、これにアラ出汁が絡むことで様相が一変、鮮魚特有のふくよかで奥行きのある風味と旨味が、平坦な鶏白湯とのコントラストでより強く深く感じられて……カエシのきかせ方も絶妙で、コイツは美味い。

麺は、細麺ストレート。一見、博多麺のようですが、加水率がやや高く粘りを感じさせる歯切れ、そしてスルリとしたノド越しが、何ともいえず心地よい。スッキリ感と甘みを兼ね備えた麺で、ペタッとした鶏白湯に透明感をつけ加え、焼アラで苦みが出そうなところを甘みで上手くカバー。なかなかよく考えてありますな。

具材は、鶏チャーシュー、揚げタケノコ、生海苔と味玉半個に、ネギ二種と糸唐辛子。印象的なのは生海苔で、実に香り高い一品。アラと海苔の風味が混じり合う様は、まるで寿司屋の味噌汁のような「粋」を感じさせ、核酸系とアミノ酸系の旨味成分がシナジーして、強烈な旨味が口腔に広がります。

4枚も入った鶏チャーシュー、穂先部分を使った揚げタケノコなど、いろいろコダワリを感じさせますが……ちょっと具材過多気味で、ややウルサイかな。

店舗情報は、こちら。
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