2011/10/10
タンメンしゃきしゃき@新橋 「タンメン」

火曜にしては仕事が早く切り上がり、新橋の某新店をのぞいてみますと……無情の臨時休業。バックアップとして考えていた「塩らーめん しお丸」へ向かいましたが、視界に「タンメンしゃきしゃき」が入った途端、前回の好印象がよみがえって、思わず入店。

タンメン専門店ですから、もちろん麺メニューは「タンメン」(700円)のみで、「大盛」(100円)以外はトッピングすらないという潔さ。蛍光灯に煌々と照らされた店内で一人、待つこと5分で丼到着。
では、スープを一口……これは、錦糸町店の味に戻ってしまいましたな。「タンメンしゃきしゃき」が東葛西から錦糸町に移転したのが昨年5月、コクの深い豚骨・鶏ガラ清湯に、塩ダレをガツンと強めに効かせ、生姜や黒コショウで「アグレッシブ」に仕上げるスタイルでした。しかし、今年5月にオープンした新橋店では、塩ダレや胡椒を控えて味の「ケバ立ち」を抑え、魚介の旨みを背景に、生姜のスカッとしたキレを爽快に描き切るスタイルに変化しておりましたが……今回の一杯は、明らかに錦糸町スタイル。

麺は相変わらず平打ちの太麺ストレートで、「フェットチーネ」にも似たタフな食感。歯をガッシリと受け止めるような歯応えと、野太ささえ感じるシッカリとした甘み。この麺は錦糸町も新橋も共通ですが、相性としては錦糸町型スープに合うタイプ。
具材は豚肉、モヤシ、キャベツにニラ・ニンジンなど、タンメンの王道をいくフォーメーションで、スープをしませてシットリかつシャッキリと仕上がっており、噛むほどに口腔に飛び散る旨みがたまりません。

最後まで飲みきるのが不可能なほど、ガッツリと塩カドを立てたケバいスープ。こういう「濃厚タンメン」的なコンセプトとしては、「トナリ」が有名ですが……動物系スープで濃密な「結界」を作ることができて、はじめて成立するスタイルといえましょう。そして、同じ「濃厚タンメン」スタイルから出発しながら、スマートなキレにこだわった形に進化した、新橋店オープン時の「しゃきしゃき」スタイルには随分と期待したのですが……「濃厚」流行りのこのご時世、「時代」には抗えませんか。ちょっと残念な気もした、オジサンでした。
店舗情報は、こちら。
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コメント
No title
オープン当初に餃子セット(¥1000)で野菜と一緒に
モリモリ頂いたのですが・・・・・ウーンそうですかぁ
やっぱり味を変えるって事はリピーターが少ないんですかね?
私の勝手な推測ですが
薄味で控えめ塩分 → 印象も薄い → もう来ない
濃味で強めな塩分 → 印象に残る → また来る
インパクトつければまた来るってもんでもないと思いますがねぇ
濃厚タンメンの「トナリ」さんなんて私は二度と行きたいと思いませんし・・・。
なんとも寂しく感じますね。
しっかしブログはRDBと違って自由に書けていいですね~w
2011/10/12 18:21 by はぐれメタボ URL 編集
Re: No title
ま、「欲望の街」新橋ですからね……アルコールで濁ったオジさんの「感性」にリーチする必要がある訳で。
銀座も基本的にそうなんですが、食べ手から見たラーメンの「地位」が、著しく低い街ですから……
お店も苦労されていることでしょう。
2011/10/13 01:16 by miles.smiles URL 編集