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らーめん 穀雨@渋谷 「らーめん」

穀雨@渋谷・20151006・住宅街
 タチの悪い風邪にかかり、辛く苦しかった一週間……体調も少し回復し、ようやく気分も晴れてきました。こんな体を癒してくれそうな、「穀雨」という名のお店へ。ちなみに「穀雨」とは二十四節気の六番目、「百穀を生化」する恵みの雨を意味します。場所はセルリアンタワーの裏手のあたり、夜行くと「ホントにこんなところに……」と思えるような、閑静な住宅街のど真ん中(写真)。
穀雨@渋谷・20151006・店舗
穀雨@渋谷・20151006・メニュー
 メニューは「しょうゆ」「塩」「担々麺」の3系統、「塩」が「しょうゆ」より微妙に高いのが気になるなぁ……よほど自信がある証拠。しかし初訪ゆえ、ここは大人しく筆頭の「らーめん」(700円)に味玉つけて、入口脇の券売機でポチッとな。厨房はご夫婦(?)で切り盛り、お客さんはほとんど地元の方か常連さんのようで、なんともアットホームな雰囲気。
穀雨@渋谷・20151006・らーめん穀雨@渋谷・20151006・スープ
 では、スープを一口……いやぁ、これは本物の美味さですな。口に含むと、フワァ~~と広がり駆け抜けていくような、豊かな旨味。全くクセのない動物系清湯、魚介系も節を立てるわけでもなく煮干しを立てるわけでもなく、何一つ前面に出てこないのに、まるで目の前で大編成の混声合唱を聴くように、押し寄せる旨味に圧倒されます。微妙に生姜で引き締めているようですが、それすら「コーラス」の響きのごく一部。
穀雨@渋谷・20151006・麺
 麺は、屈曲した中太で、加水率も標準的。多少かためにゆで上げ、敢えてゴワッとした口あたりとコシを強調していますが、全体の「素朴」なイメージにぴったりマッチ。素直で豊かな甘みが、透き通るような「合唱」の中から立ち上がります。
穀雨@渋谷・20151006・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、青菜にネギ、そして追加の味玉。チャーシューは、ちょうど切れ端部分が入って大ラッキー。丁寧な味付けも印象的ですが、古風な製法に忠実に従って仕上げたものと思われ、味のしみ方、表面とのコントラスト、そして固くも柔らかくもない微妙な食感と、文句なしの仕上がり。メンマも胡麻油の香り豊かで……これらは一食の価値大アリです。穀雨@渋谷・20151006・揚げネギ

 カウンターには「揚げネギ(無料)」の案内があり、「しょうゆスープの風味とコクが増します」とのこと。さっそくお願いして投入しますと……揚げネギの効果だけでなく、鷹の爪の辛味や揚げニンニクのコクも同時に加わって、「自然の恵み」的なスープが一気にアグレッシブに。体がポカポカ温まって、コイツぁ風邪に持ってこい。

穀雨@渋谷・20151006・卓上 食材の美味しさを最大限に表現しきる「料理」もあれば、食材それぞれの美味しさを組み合わせ、自然には存在しない美味しさを創出する「料理」もありますが……そのどちらでもなく、食材の美味しさをそのまま「合唱」させて、「自然」の美味しさそのものをストレートに訴えかけるという、ありそうでない料理表現。風邪で傷んだこの体に、「穀雨」のように降り注ぎ、じわじわと癒してくれるような……こうなると「塩」が俄然気になりますな。是非近いうちに再訪します。

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Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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