2015/10/22
麺屋 ぬかじ@渋谷 「つけめん」

風もメッキリ秋っぽくなった、渋谷の昼下がり。午前中の仕事もひと段落ついたので、ランチ営業の某店をのぞいてみましたが……まさかの無期限休業(写真は下掲)。そこで、ほど近くの「ぬかじ」を再訪し、未食のつけ麺をいただくことに。場所は渋谷区役所南の路地(写真)の途中。

実力店ですが、目立たぬ場所にあるせいか、渋谷のランチタイムでも若干の空席あり。前回は「味玉らーめん」をいただきましたが、券売機上は「つけめん」がイチオシ、もちろんコイツをポチッとな。あのマイルド&エレガントなスープを、どうつけ汁に仕立てるのやら……
では、つけ汁を一口……ひえぇ、これは「真逆」のアプローチ。ドカンとカドを立てまくった醤油ダレに、ガツンとエッジを立てまくった節系の魚介、これらがピンピンと舌を突き刺すような、パンクなお味。トロミが非常に強めですが、ベーススープ由来の粘度ではなく、アトヅケでつけたもののよう。そのせいか鶏白湯のコクがあまり伝わってきません。

麺は中太ストレートで、「らーめん」の麺と似ていますが、麺肌の滑らかさや甘味の透明感が強調されているように感じますな……気のせいかしら。冷水でシメても、力強く甘みを伝えてくる、優秀な麺です。
強烈なトロミのつけ汁で、麺がドップリとコーティングされ、濃い味に支配されるのは目に見えていますので、蕎麦の要領でこの程度麺をひたして、ズバァ~~ッとイキますと……なにかに例えるとすれば、「みたらし団子」のような味のコントラスト。濃い魚介で強調された濃い醤油味が、透明感あふれる麺の甘味と「対極」をなして、口腔で両者混じりあいながら、味を変化させ飽きさせません。「みたらし団子」同様、クセになりそな美味さです。

具材は、麺皿のチャーシュー、メンマ、青菜に海苔、そしてつけ汁に浮く薬味のネギ。チャーシューは、「らーめん」同様すばらしい仕上がり。敢えて味付けしない穂先メンマも、味の「対極」でたべさせる一品ゆえに、そのニュートラルな「配役」が効いてきます。濃いつけ汁に対して青菜の配置も、箸休めとして「是非モノ」ですな。

ラヲタの「作法」として、ある程度つけ汁を残した状態でスープ割コール。ところが、なんと残ったつけ汁はほとんど捨てられ、スープが加えられて供されてきます。コイツを一口いただきますと……おぉ、あの「らーめん」スープのマイルド&エレガントな雰囲気に大変身して、コイツは驚き。店員さんお薦めの卓上「柚子一味」も、実によく合う。

「らーめん」が鶏白湯のマイルド&エレガンスを体現した一杯なら、このつけ麺はカエシのクォリティを強調した一品になっており、まさに「ジキル&ハイド」的なメニュー構成。同じ食材構成ながら、ここまで極端にバランスを変える店も珍しい……非常にアヴァンギャルドでチャレンジングな一杯、渋谷の街ならではの味といえるでしょう。
店舗情報は、こちら。
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