2015/12/29
Ginger Noodle Spot 角栄@代々木 「ラアメン」

クリスマス・イブなどお構いなしの残業も終了、これから家に帰っても、鶏とケーキで満腹となった家族がウタタ寝しているだけですな……ひとり寂しく、今年中に食べたかった代々木の新店で、一杯引っかけることに。店前の明治通りで信号待ちしておりますと、仮装した「サンタ」が乗るバイクが次から次へと…(写真では流れてしまいましたが)。

濃厚味噌で14年デビューした「Miso Noodle Spot 角栄」が、生姜の効いた長岡醤油ラーメンを提供する「Ginger Noodle Spot 角栄」として、水・木限定で11月より営業開始。メニューは「ラアメン」「ツケメン」の2系統、そのネーミング法から、ご当地長岡のラーメンとはひと味変えようという意図が見えますな。まずは、「ラアメン」(780円)をポチッとな。
まずは、スープを一口……いやぁ、これは面白い。ひと口目から生姜がビシビシッと舌に響いてきて、颯爽としてコンテンポラリーな雰囲気を醸しますが、それを芳醇な風味の鶏ガラと多少甘めの醤油ダレで包み込み、さらにその上から多めの鶏油でフンワリと包み込んで、どこか親しみやすい、ホッと落ち着くような味に帰着させています。食べ手によりモダンにも庶民的にも感じさせる味で、こういう作り込み方はラーメン店として理想的。
麺は、三河屋製麺製の中細ストレート。国産小麦的な穏やかな味わいな上、多少柔らかめにゆであげ甘みをシッカリ引き出す一方、中加水ゆえスープもシッカリ吸いこんで、生姜風味でメリハリのついた極上の味に……こちらも、スピード感がありながら、心がフワッと和らぐような味で、実に面白い。

具材は、チャーシュー、メンマ、三つ葉とネギに、おろし生姜が一つまみ。チャーシューは豚肩ロースと鶏ムネ肉の2種で、いずれも低温調理で仕上げたもの。生姜のアグレッシブさと醤油・鶏油のマッタリ感が混じりあうスープですので、肉本来の旨味を引き出して「第三軸」を形成するこのアプローチは、大正解。ただ、肩ロースのスジ切がちょっと甘いかなぁ……メンマは穂先使用、三つ葉が加える清涼感も、ハッとするほど効果的。

都心で食べられる長岡醤油としては、本場長岡「青島食堂」の秋葉原店が有名ですが、あのチャーシュー煮汁由来と思われる「田舎臭さ」を取り払い、味をホッと和む鶏・麺の成分と、生姜のスピード感に「2極分解」した上で、食べ手により表情を変えるように作られた、凝った仕掛けの一杯。今日の私には、ホッと心落ち着く一杯でしたな……体もポカポカ温まったし、帰宅して家族飲み残しのシャンメリーで、「クリぼっち」しますか。
店舗情報は、こちら。
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