2016/01/30
らーめん 香月@六本木 「醤油らーめん」

朝から仕事が押しまくって昼メシ抜き、そのまま大江戸線で移動しておりましたが……さすがに15時近くで空腹も限界。そういえば、あの「香月」が六本木で営業再開したとの情報……というわけで途中下車。いや、六本木に来るのはほんとに久々ですな。

いわゆる「ホープ軒」系といわれる系列では直系、同じ屋台チェーンから独立した直系店としては「ホープ軒」をはじめ「弁慶」「土佐っ子」などがあり、各地の同名店はほぼその孫スジにあたります。その「香月」も数店舗を展開後、13年の恵比寿店閉店をもって同名店はすべて消えましたが……満を持して復活。メニューは「醤油」「塩」の2系統、店員さんは特に訊ねませんが、麺の固さ・味の濃さ・背脂量で好みを指定できます。カタ・コク・多めの「三拍子」がオススメだそうですが……ま、いつも通り「普通」で。
ドデカい広浅の丼、ナミナミとつがれたスープ、なんかタイムスリップしてきたような丼姿。まずは、スープを一口……うん、シンプル&ビューティフル。風味豊かな鶏ガラ主体に、ゲンコツで硬質なコクを添えながら、背脂に上手くつなげる、このバランス。薄口醤油系のタレは塩味が相当強めですが、これを背脂で上手く丸めて、マイルドに感じさせるという、この仕掛け。シンプルな構成のスープをグイグイ飲ませる、伝統の技が冴えわたります。
麺は、多加水の中細縮れ。「普通」指定でしたがかなりカタめのゆで上がり、コイツをワシワシとカッこみますと……多加水麺特有のスキッとした甘みが、キレたスープで引き絞られ、その後柔らかに背脂に馴染んでいって……なにかのCM通り、「美味いものは脂肪と糖でできている」、それを実感できる瞬間です。
具材は、チャーシュー、メンマと薬味のネギ。バラロール・チャーシューはホロホロの仕上がり、適度にスープを吸ってビシッと味が決まる設定で、90年代ラーメンブームを彷彿とさせる伝統のスタイル。ネギやメンマも、麺・スープのコンビネーションを邪魔しない程度の、絶妙な量。

バブルがハジけたあとの90年代には、背脂醤油が結構流行り、六本木交差点近くにも似た一品を出すお店があって、よくお世話になりましたが……食事中に突然、目をヒキつらせ顔を真っ赤にした三つ揃え高級スーツ姿のニイさんが、あちこちに体を派手にブツけ、ヨロめきながら店に入ってきました。しかし、すぐ後を追ってきた金髪ロンゲで派手なスーツをキメたニイさんが、肩を掴んで連れ戻しておられましたが……昼間からラリってるか泥酔してるか、多分その両方ですな。そんな雰囲気含めて、バブル後の殺伐とした六本木そのもの、ちょっとした「タイムスリップ」感を楽しんだ、オジさんなのでした。
店舗情報は、こちら。
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