2016/02/28
元祖 東京家系ラーメン 横横家@湯島 「ラーメン(小)」ベース

雨の土曜日、家でゆっくりしたいところですが休日出社。ランチはしかたなく、「なるべく駅から濡れずに行ける宿題店」で脳内検索したら、湯島「横横家」がヒットしましたので、そちらの方へ。
2月オープンのこのお店、金沢八景のお店が移転したものだそうですが、看板には「東京家系」との不思議な文句、他では見たことない言葉ですので「元祖」なのもムベなるかな。この店のシステムがちょっと変わっておりまして……

入店したら、「ラーメンの大きさ」と好みを選びます。「並(1玉・160g)」(500円)を「全部フツー」でオーダーしますと、カエシと脂を入れた丼がトレイにのせられ、手渡されます。

そのトレイを持って、横にある写真のようなコーナーに移動、好きな具材を自分でとります。この日は「チャーシュー」(50円)を2枚と、「青菜」(60円)を2皿、それに「海苔」(30円)をいただきました。ちなみにネギは無料で、これでシメて810円。
さらに横に移動しますとレジがあり、店員さんが金額を打ち込み、客が金を入れてツリを受け取るシステム。その間に麺ゆでが進行しており、ほどなく声がかかりますので丼を渡すと、それにスープが注がれて麺も投入、ご覧のような姿となります。コイツを持って、好きな席へ。
では、スープを一口……なぬ、珍妙なシステムとは裏腹に、超本格的な豚骨醤油。完全乳化の一歩手前で仕上げた豚骨は、かなり濃厚でトロリとした粘度。コイツにかなり多めのカエシが馴染んで、コクをズシンと舌に響かせながら、モタつきもキレで巧妙に抑えてあって、非常に高度なバランス感覚。全部「フツー」指定でしたが、この状態で味濃いめ、脂少なめですので、「好み」を指定される際のご参考。吉村家直系との噂でしたが、確かにかなり「年季」を感じる、練り込まれた完成度。
麺は、かなり太めの中太ストレートで断面がやや偏平した、いわゆる家系麺。麺肌に少しザラツキがありシットリとした舌触りで、標準的な家系麺とはやや趣を異にしますが、弾力・コシとも申し分なく甘味もパワフル。準ヘビー級のスープに対しても、全く負けておりません。
麺・スープを一口いただいたところで、自分で具材類をトッピング。丼自体が小さめですので、写真では具材がかなり大きく見えますが……しかし、ダブルにしたホウレン草は、他店でトッピング増しにするより多めですし、海苔も薄めながら4枚入り。チャーシューも2枚にして、これでシメて具材250円なら悪くないかも。ただし、ホウレン草はややスジがカタめで風味も弱く、チャーシューも可もなく不可もなく。ま、ホドホドのクォリティとはいえますが、スープの出来がよいだけに、ちょっと見劣りしちゃうかも。

讃岐うどん店のようなユニークなシステムに対して、本格的な味わいが醸すギャップが面白い一杯。トッピングの量・バリエーションを直接確認しながら選べるのも面白いし、卓上アイテムも非常に豊富。この日は「行者にんにく」と「からしみそ」を試しましたが、ソフトなタッチとシッカリとした効きで、満足度もさらにアップ(「無臭にんにく」もありますよ)……ただよく考えると、標準的な構成(麺・並で具材も家系標準)にして640円ですから、「セルフ」感満載の割には、さほど安くない印象も。ま、トッピングを目で見て自分でとる面白さがウリなんでしょうな……なんか、昭和期の定食屋のような雰囲気もあって、ちょっと懐かしさを感じたオジさんなのでした。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking
- 関連記事
-
-
中華そば 万来之陣@御茶ノ水 「醤油中華そば」 2017/06/06
-
MENSHO@護国寺 「潮らーめん」 2017/01/22
-
元祖 東京家系ラーメン 横横家@湯島 「ラーメン(小)」ベース 2016/02/28
-
自家製麺 MENSHO TOKYO@後楽園・春日 「ふわふわ羊担々麺」(限定) 2015/12/24
-
麺屋 ねむ瑠@本郷三丁目 「超濃厚 烏賊煮干中華そば」 2015/12/17
-
スポンサーサイト
コメント