2016/04/10
いつもの ねかせ屋@五反田 「いつもの 味玉入り」

桜満開の金曜夜、五反田の路地も、ご覧のように見事な桜。あちこちの名所では、さぞかし盛大な花見をやっておるんでしょうな……こちらはいつものように、残業帰りの食べ歩き。3月オープンの「いつもの ねかせ屋」へ。

「つけめん TETSU」の小宮店主自らが立ち上げた新ブランド、その動機はネット情報によると「『TETSU』は氏がアラサーの頃に食べたかったラーメンであるのに対し、こちらはアラフォーになった氏が食べたいラーメン」なんだとか。メニューは基本的に「いつもの」(醤油ラーメン)一本で、「たまには」は限定とのこと(この日は提供なし)。とりあえず「いつもの 味玉入り」(900円)を、ポチッとな。カウンターに着くと、お冷と食前ドリンク(自家製はちみつレモン)が供されます。
ニギやかな中にも、どこか落ち着いた風情の丼景色。まずは、スープを一口……うん、味もシットリと落ち着いてますな。能書きによれば、あご煮干し・昆布・椎茸などを低温で煮出し、それを一晩寝かせているとか。確かに椎茸特有の風味・旨味が感じられ、これが全体をシックな雰囲気にまとめていますが……ベースは鶏ガラの風味がフンワリ豊かで、カエシも甘みを帯びて力強い、これに生姜の風味も加わって脂も結構多く、全体としてはかなりのパワー・ポテンシャルを感じさせる味わい。「アラフォー」というより「チョイ悪オヤジ」系といった印象ですな。
麺は自家製の平打ち太麺で、これでもかと縮れが入ったもの、こちらも一晩寝かせるのだとか。プリッとした口当たりに、グミッとした歯応えですが、歯切れがどこかボソッとしており、甘味も独特な風味を帯びて非常に力強い。こういう食感・味わいの麺は、初体験ですな……しかし、スープも重心が低くそれなりにパワフルですので、麺がこれほど個性的でも、なぜかシックリとバランスします。

具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに海苔、ネギ・柚子・生姜と刻んだカイワレからなる薬味類と、追加の味玉。バラ肉チャーシューは低温調理でプルプルとした食感、肉汁本来の美味しさを、敢えて薄い味付けで際立たせており、スープ・麺とのコントラストも、また見事。

味玉もご覧のような仕上がりで、黄身の風味・甘みを引き立てながら、醤油のシックな味わいでまとめたスグレモノ。多彩な薬味は多少ウルサく感じられますが、最後まで麺・スープに絡んで飽きさせません。

「アラフォーが食べたいラーメン」などというので、どんな「枯れた」作品かと思いきや、裏からフル回転のダイナモの唸りが聞こえてきそうなほど、「秘めたポテンシャル」を感じさせる一杯。いわゆる「羊の皮をかぶった狼」というヤツですな……しかしその一方では、「毎日食べても飽きのこないラーメン」という目標は、ちゃっかり達成しているところが、小宮店主のスゴイとこ。「たまには」が常時提供になるようなら、たまには通わせていただきます。
店舗情報は、こちら。
(追記)なお、4月4日より夜の部は、「たまには ねかせ屋」としてつけ麺を提供し始めたようです。
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