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麺家 一心@湯島 「中華そば」

 朝から激しい雨の土曜日、週末恒例のウォーキングも中止ですか……私の場合、ウォーキングとラーメンはセットになっておりますので、これではラーメンもオアズケとなってしまいます。なんとかならないかとアレコレ考えたところ……ひとつ、名案が。
一心@湯島・地下道
 日比谷~大手町間で地下鉄と並行して伸びる地下道、日比谷の一部を除けば週末は人通りも少なく、直線距離で1.5kmほどありますので、2往復もすれば小さなウォーキングコースに。早速歩いてみると、考えることは同じなのか、ジョギングしている人もいらっしゃいました。一汗かいたところで千代田線に乗り、湯島の新店「一心」へ。
一心@湯島・店舗
一心@湯島・券売機
 湯島交差点のほど近く、あの名店「げんぞう」のある路地の入口に位置します。券売機は入口右手、メニューは「中華そば」「つけ麺」「スープカレーそば」の3本立て。「スープカレー」も激しく気になりますが、店外告知からもこの店のウリは「鶏煮干」のようですので、「中華そば」(650円)と「煮玉子」(80円)をポチッとな。
一心@湯島・オブジェ
 落ち着いた雰囲気の店内、カウンター席は4席ほどしかなく、テーブル席主体のレイアウトです。ラーメン屋でお冷をいただきながら、ボオッと大河ドラマの再放送をながめる……平和な土曜の昼下がり。丼は約6分で到着。
一心@湯島・中華そば
 では、スープを一口……しっとりと落ち着いた、優しい味。鶏白湯に近いレベルまでジックリ炊きだした鶏スープ、これに丁寧に煮出した煮干し出汁を合わせた上で、中引きの煮干し粉をタップリと投入しています。スープ表面は、鶏と煮干しの旨みがジンワリとシナジーした淡白な味わい。しかし、煮干し粉は大半が丼底に沈んでおり、そのせいで食べ進むほどに煮干しのコクがグッと深くなっていきます。煮干し粉を使いながら、最後まで煮干しのエグみを感じさせず、そのコクで味の「彫り」だけを深めていくという……この店なりの「予定調和」。
一心@湯島・麺上げ
 麺はかなり細めの中太ストレート。派手さのない素直な味わいですが、スープの自己主張を敢えて抑えることで、麺本来の甘みを際立たせようというやり方。こういう一杯では、麺を多めに頬張って、ワシワシと噛みしめるのが「正統」な食べ方と言えましょう。
 具材は、チャーシュー、メンマ、青菜に海苔・ネギ、そして追加の味玉。肩ロース・チャーシューはシッカリ味をしませたもので、こちらもジンワリしたスープを背景にその味が引き立ちます。メンマも上質で、鼻に抜ける香りが心地よいもの。

一心@湯島・店外告知
 「麺」を主役に据えるスタイルのラーメンでは、スープの「役割」は「背景美術」、あるいは「照明」。それでも「背景」としての完成度をひたすら目指すラーメンもありますが……この一杯は「照明」型。主役の表情を余すことなく映し出すため、敢えて主張を抑えた上で、慎重に角度調整されたスープ。例えば四谷「こうや」などにその神髄を見ることができますな……煮干し粉で変化を加え、主役の意外な表情まで浮き彫りにしようというあたり、同じスタイルでもこちらの方が「進化形」と言えるかもしれません。激戦区湯島・御徒町にふさわしい一杯でした。

 店舗情報は、こちら

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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