2016/06/12
中華そば 大井町 和渦@大井町 「醤油そば~牡蠣のアヒージョ添え」

諸事情により、1カ月以上も中断していた週末食べ歩き。ようやく可能になりましたが、この土曜日もちょっとだけ会社に顔を出さねばならず……面白くないので、思いっ切り寄り道していくことに。目指すは大井町の新店「和渦」、場所は移転前の「ajito」があったあたり……大井町はホント久しぶり、前回この大井光学通り商店街を歩いたのも、ナント2年以上前のこと。

高級レストランのように、メニューには全て「副題」がついており、「醤油そば~牡蠣のアヒージョ添え」「塩そば~甘海老の和風アメリケーヌ 海の恵み」「焼きチーズとトマトの塩そば~ジェノベーゼを漂わせて」の3本立て、初訪ゆえ筆頭メニューの「醤油そば」(750円)に、「味付け玉子」(100円)つけて。代金は後払いです。
浅黄色のペーストに、どうしても目がいく丼景色。しかし、敢えてコイツは溶かさずに、まずはスープを一口……うん、多少荒削りですが、コイツは美味い。ベースは大山鶏の丸鶏スープ、風味・旨味がタップリ抽出された、フルボディ感炸裂の逸品ですが、コイツに貝出汁が絶妙に絡んで、鶏の旨味をよりワイドに、よりグッと深めるシナジー効果。さらに醤油ダレが特徴的で、再仕込み醤油の深いコクが生む求心力で、スープ全体をバラつきなくシックにまとめ上げたような……濃さともキレとも違う、「コク」重視の仕上がりです。
麺は、中細のストレート。シッカリとしたコシと、適度なしなやかさを感じさせる絶妙のゆで加減。最近の流行からすれば抑えめの加水率で、ポクポクとした歯切れと力強い甘みが、ラーメン好きの感性を揺さぶりますな……店内には、「これで完成された『料理』」ゆえ、麺のカタさなど好みには応じられないとの但し書きがありますが、確かにこの麺に対して唯一無二の仕上げ方。これなら、どんなスープにも合うでしょう。


具材は、チャーシュー、メンマにネギが2種と、追加の味玉。チャーシューは中型のバラロールで、結構厚切り。肉の旨味を活かすようなスタンスで、牡蠣・ニンニクが加わりさらにコクが深くなるスープに対して、イイ感じに馴染みます。

追加した味玉も、ご覧のような見事な仕上がり。白身・黄身にシッカリと味をしみ込ませながら、そのスタイルは外連味よりも旨味重視で、スープの深いコクとベスト・フィット。可能なら、コイツは追加してみることをオススメします。

お店におかれたビジネスカードには、「ニュースタイル東京中華そば」、そして「小さな渦はやがて大きな渦になる」との決意表明。奇をテラうにしても、まずはスープ・カエシ・麺・具材といった「基本」をシッカリ固め、盤石の土台に上に、新たな世界を描こうという真摯な「姿勢」が、なんとも清々しい一杯。しかも、個性が強すぎて滅多に使われない牡蠣を、同じく敬遠されがちなオリーブオイルでアヒージョにし、「東京中華そば」に合わせようという、大胆にもホドがあるギリギリの挑戦ですが……成功かどうかはともかくとして、「可能性」を感じさせる一杯でした。
店舗情報は、こちら。
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