2016/12/06
麺屋 しみる@目黒 「極煮干しどろつけ麺」(季節限定)

仕事の関係で、目黒も行動範囲に入ってきてはや一年。しかし、まだまだ有名店のチェックが終わっていません……この日は、ずっと宿題になっていた「しみる」へ。

場所は結構分かりにくく、目黒駅の西側で目黒通りが二手に分かれる交差点のほど近く、ビル地下の飲食店街の一画にあります(店舗内やや暗めのため、写真も全体にピントがイマイチですがご容赦)。

2010年開業のこのお店、オープン当初から各種メディアに取り上げられ、噂はかねがねお聞きしておりました。オープン時のメニューは、「鰹」系と「煮干し」系の二本柱だったようですが、ほどなく煮干し系に大きくシフト、現在は「煮干し」「極濃煮干し」「味噌煮干し」の煮干し系「らーめん」と、「鰹中華そば」に「つけ麺」という構成。

しかし、券売機の上に掲示された「極煮干しどろつけ麺」(10月から開始の季節限定)がどうにも気になる……おそらく流行りの「セメント系」なんでしょうが、名だたる「煮干し使い」のこの店が、どう仕上げてくるか……初訪なので主力メニューからいただくのがスジですが、誘惑に勝てずコイツの「並225g」(850円)をポチッとな(「中300g」は900円、「大450g」は1000円)。
(店内非常に薄暗くかつ照明不安定で、色調・ピント等イマイチですがご容赦)うんうん、期待通りの「セメント系」。まずは、つけ汁を一口……いやぁ、コイツは世の「セメント系」でも最上クラス。煮干しをスリおろしたペーストを、動物系スープに溶かし込んだモノと思われますが……素材の良さか煮干しのエグミが弱い上に、カエシの甘味と酸味でエグミのトガリを上手く丸め込み、コクとインパクトを浮き彫りにしながら、全体に飲みやすく仕上げています。苦み・エグミが抑えられて、煮干し本来のホッコリとした甘みがハッキリと伝わってきて……何とも豊かな味わい。
麺は、太麺ストレート。「熱盛り」でお願いすると、タップリの煮干し出汁に浸した状態で提供されます。まずは麺だけチュルリといただきますと、思わず目を見開くほどのホクホクとした甘味、ゆで加減に加えて出汁による余熱が加わりこうなるんでしょうが……その風味・甘みにも、クセやクドサは全く皆無で、麦の甘味を実にストレートに訴えかけます。コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……麺のホッコリとした甘さが、カエシの甘みとシナジーし、煮干しでグイッと押し出されてくるような、なんとも絶妙な味の構成。いやぁ……コイツは、美味い。
具材は、麺皿にチャーシュー、メンマ、味玉一個に海苔とネギ、加えてつけ汁の中にも、ブロック・チャーシューが数キレ沈みます。シッカリとした味付けの肩ロース・チャーシュー、多少濃いめの調味であること以外、特に特徴はないのですが……このスープ・麺には実によく合い、結構驚き。メンマもシャキッとカタメの仕上がりで、熱盛りでソフトな食感の麺に対して、実に効果的な食感の対比。全体として、過剰なくらいの満足感ですな……

さすがは目黒の「煮干し使い」、この「セメント系」にして、煮干しのホクッとした甘みをグイグイ押し出すそのワザは、他の追従を許しませんな。ただ、店のロケーションがイマイチで苦戦されているご様子で、飲み客用のサイドメニューに力を入れ、夜は照明も薄暗くして喫煙もOKにしておられますが……これほどのド外れた実力をお持ちなのにモッタイない。単価の安い客で申し訳ありませんが、次は「味噌煮干し」をいただきにまた来ます。
店舗情報は、こちら。
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