2017/01/31
神保町 可以@神保町 「味噌らーめん(創業時再現)」(正月限定)

オープン時以来、神保町方面の食べ歩きの「拠点」とさせていただいている「可以」が、創業時の看板メニューだった「味噌」を、正月限定で復活させるとか。

「可以」は高田馬場「渡なべ」の姉妹店として2010年オープン、当初は驚くほどアヴァンギャルドな「味噌」が主力でしたが賛否両論、翌年にはつけ汁を選べるつけ麺専門店としてリニューアルし、その際「味噌」は消滅。しかし、7年経った今に至るも、あの衝撃的な「味噌」の味は忘れられません。もちろん、コイツをポチッとな。
いやぁ、実にお久しぶりな丼姿。まずは、スープを一口……登場から7年経っていますが、今でも超絶アヴァンギャルド。何が「超絶」なのか、少し列挙しますと……①味噌ダレはおそらく八丁味噌で、あの濃密なコクの味噌を大量に使ってスープはドロドロ、②ベースは豚骨主体で、結構濃厚に炊き出して脂分プルプル、③これに魚介系の出汁が加わりますが、これがなんと(おそらく)鮮魚系で、不飽和脂肪酸のフレーバー満載、④さらにスパイスはなんと山椒と黒胡椒で、山椒は(おそらく)日本産ではなく花椒使用、⑤トドメは具材の挽肉で、猛烈な生姜の風味を帯びており、コイツが徐々に全体に融けだしスパイス類と反応、ヘヴィメタ・レベルのアグレッシブ感を演出します。これらが一体となったお味は……7年前、思わずのけぞったほどの「アヴァンギャルド」。
麺は平打ちで、かなり太めの中太縮れ。ピロピロとしたススリ心地の多加水麺、モチモチとした歯応えでスープの濃厚感に対抗しつつも、あまりにもブッ飛び系のスープですので、シレッとした甘みで受け流そうという設計思想で、これしかないというベスト・チョイス。まぁ、縮れでこんなにドップリとスープを持ち上げる必要があるのかというと……いずれにしても創業時の「勢い」は、ヒシヒシと感じられますな。
具材は、チャーシューとツミレ上の挽肉、そしてネギがタップリ。挽肉は、徐々に崩してスープに混ぜ込むのが正解で、その効果は⑤の通り。チャーシューは、濃く味付けた肩ロースでミッシリとした肉質、スープの濃さに濃さを重ねるアヴァンギャルドな演出で、もはやタメ息モノの「ブッ飛び系」。

神保町でもこの界隈は、もともと「ラーメン二郎」があっただけでなく、2008年に某大御所が「覆麺」を開店し、2009年には「用心棒」もオープンするという、まさにハルマゲドン的な「頂上決戦」が繰り広げられていたあたり。そこへ 2010年に殴り込み、現在に至るまで確固とした地位を築くに至った、「戦略的破壊兵器」的な一杯。いつまでも色あせず、記憶に残る味ですな……個人的には、定期的なリバイバルを希望する一杯です。
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