2017/07/27
かしわぎ@東中野 「塩ラーメン」

数カ月ぶりに新宿方面でお仕事、新宿~中野方面のお店を狙うチャンスですが、たまった宿題も数カ月分、でもこの数カ月で最も話題になったお店といえば、東中野「かしわぎ」でしょう。脇目もふらず直行。

6月オープンのこのお店、店主の方が名だたる職人さんだそうで、オープン直後から行列情報。この日はオープンから1カ月強経っていましたが、12時半過ぎでテーブル1席(相席)だけ空いていました。メニューは「塩ラーメン」と「醤油ラーメン」、いずれも680円というプライシングは、もはや安く感じてしまう昨今の流れ。とりあえず、筆頭「塩ラーメン」と「味玉」(100円)をポチッとな。
店員さんが丼を置くと同時に、何やら説明しながら(相席のカップルの声で聴きとれず)テーブル上の胡椒をそっと前に押し出されました。試してくださいということなんでしょう。それでは、スープを一口……なるほど、絶妙な「ふくよかさ」加減。メインは豚清湯で、豊かな旨味と硬質なコクが同居して、フックラとしながらソリッドな味わい。さらに脂を多めに使ってフックラとした余韻を加えながら、カエシに使った魚介で旨味にキレを加えるという……そして仕上げに、胡椒で味をキュッと引き締めています。ふくよかな体型をボンテージでさらに引き立てたような、なんとも魅惑的な「グラマラス・ボディ」。
麺は中細ストレート。その食感は絶品で、口腔で跳ねるようなビビッドなコシと、ポリポリとリズミカルな歯切れ、そしてツルリとしなやかなノド越しが、すべて「両立」されているという驚くべき仕上がり。甘みもなかなか力強くて……グラマラスなスープの中から、「ビンッ!」と元気よく跳ね上がってくる感じ、なんともセクシーなラーメンですな。

具材は、チャーシュー、メンマ、薬味のネギと、追加の味玉。メンマは穂先を多少カタめに仕上げてあり、あまり味付けはせず本来の風味を活かすアプローチ。チャーシューはバラ肉と肩ロースの2種、こちらは豚肉の旨味を引き立てるような薄味の仕上げで、スープの豚清湯に実によく合う。そして、味玉は、かなり醤油を強めにきかせた味付けで、メンマ・チャーシュー・味玉と、キッチリ味のグラデーションをつけてある芸の細かさ。終盤に、卓上の胡椒をバサバサふってみますと……グラマラス・ボディ&チャーシューが、「バン!」とハジけて超セクシー……いやコイツはたまりません。

グラマラスでダイナミックなスープ&麺、微妙に魚介で引き締めていたボディから、胡椒で「野生」を開放させるというセクシーな演出、そして具材にも見られる実に緻密な味のコントロール……ご主人の「技」の奥深さを、存分に堪能させていただいた一杯。最後にご主人とシッカリ目を合わせながら、ご挨拶させていただきましたが……いい目をしてらっしゃいますな。ラーメン食べ歩きの楽しさを、シミジミ実感できた一杯でした。
店舗情報は、こちら。
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