2017/10/29
Ramen Azzurri@中野 「つけ麺」

もはや3カ月に1回程度となってしまった、新宿方面のお仕事。おかげで周辺部の探索がややおろそかになっていますが・・・・・・とりあえず、ちょっと気になっていた中野の新店「Azzurri」へ。場所は、「青葉」のある路地(写真)を少し東に入ったところ。

東長崎の「Noodle Azzurri」が中野に移転して9月にオープン、メニューは「ラーメン」と「つけ麺」の2系統、前者は「辛」、後者は「辛」「カレー」「辛カレー」といったバリエーションがあります。店内の券売機は最新式、画面構成として「つけ麺」(800円)が筆頭でしたので、コイツをポチッとな。外装・内装とも、カフェのような洒落た雰囲気。
泡立ったスープ表面が、「獰猛」な印象を与える丼景色。まずはスープをひと口・・・・・・オーソドクスな「豚骨魚介」に見せかけて、結構ヒネリが入ってますな。相当な粘度のこのスープ、基本は「豚骨魚介」的ですが、節系は鯖節をかなり強めに使って、動物系と深く融合。ただ、カエシに独特な風味があり、後刻確認したネット情報では、東長崎時代には「南イタリア直輸入の魚エキス入りのソース」を使っていたとかで、そういえば確かに魚醤的なまろみを帯びた、フックラとした面白い風味。ただ、この風味を活かすためか、甘・辛・酸では甘みだけを強調しており、濃さもあってこれでは後半飽きがくるかも・・・・・・
麺はご覧のように、パンパン・プルップルにゆで上げた、やや太めの中太ストレート。そのままひと口いただきますと、ムニムニとした強い弾力が感じられ、かなりハッキリとした甘み。東長崎時代にはタピオカを混ぜていたそうですが、食感からして、きっと今でもそうなのでしょう。
コイツをつけ汁にくぐらせ、ズバァ~~ッと一発いただきますと……つけ汁の甘みと麺の甘みが強烈にシナジーし、それにドッシリと「豚骨魚介」が絡みつつも、全体をフックラとした謎の風味が包み込むという、力強くもヒネリの効いた味わい。ただ、この店の箸は滑り止めのないエコタイプ(プラスチック製)で、パンパンの麺は掴みにくい。加えて紙エプロンも見当たりませんので、これからの季節、スーツで訪店の際は「滑落事故」にご注意を。
具材は、麺皿のチャーシューと、つけ汁側にはメンマ、海苔と薬味のネギ。バラロール・チャーシューは注文ごとにバーナーで炙って提供、かつて「豚骨魚介」全盛期によく出会ったような、ステレオタイプ的な味・食感です。

麺量も比較的多く(250~280g程度?)、予想通り後半飽きがきましたので、卓上の酢や胡椒で味変に挑戦。酢は醸造酢ではなくかなり濃厚な一品(リンゴ酢かビネガー系?)で、控えめに入れたつもりでも酸味がグングン自己主張。繊細な「魚醤」系には胡椒は「禁物」ですが、イタリアの血を引くせいか、効きは意外にスマートですな……トータルな変化としても、悪くありません。最後は、スープ割りでサッパリと。

かつての「豚骨魚介」ブームの火付け役的な「青葉」の近くで味わえる、「豚骨魚介」の「現在形」。カエシの独特な「情緒」が魅力的ですが、それを活かすためか自ら辛味・酸味を封じたために、やや「自縄自縛」的な方向性になっているのが、少し残念。ご主人の美学が許さないのかもしれませんが、卓上に「一味」があるだけで、かなり「親しみやすさ」もアップすると思われますが……昔、住吉に「中川會」がオープンした際も、似たような感想を女将さんに伝えた記憶がよみがえり、あるいはこの店も、いずれ大成していくのかなと、期待できそうな一杯でした。
店舗情報は、こちら。
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